西宮市甲風園の耳鼻咽喉科、アレルギー科、ほうき耳鼻咽喉科クリニック。西宮北口駅北西出口より徒歩1分。

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花粉症

花粉症について

スギ花粉

花粉症はアレルギー性鼻炎の1つで、季節の草や木の花粉が主な原因となります。鼻や眼などが花粉にさらされると、それに対する抗体が体内で作られ、もう一度花粉が体内に入ってきたときに抗体が反応して花粉を取り除こうとします。この反応によってくしゃみや鼻水が出ます。

花粉症対策

額帯鏡

花粉症対策の基本は、「花粉を吸い込まないこと」です。具体的には下記に挙げたようなことを実行するようにしましょう。

  • 花粉飛散情報などを用いて、花粉量が多い日はなるべく外出を控える
  • 外出する際はマスク、めがね、帽子、マフラーを着用する。
  • 衣服や布団は部屋干しにする。
  • 建物に入る時は、衣類の花粉を払い落とす。

また、毎年花粉症になる人は、花粉飛散開始前か花粉量の少ない時期から対策を心がけましょう。花粉情報のチェックも大切になってきます。薬等治療だけではなく、自分の健康は自分で守るという心がけも大切です。全てのことを実行するのは非常に難しいですが、1つ1つのことはとても簡単なことです。お困りの方はお気軽に当クリニックまでご相談ください。

レーザー治療

レーザー治療を行うのは、薬物療法や点鼻薬でも症状が改善しない場合や、花粉症の季節前に症状軽減を目的にとする場合の2パターンが考えられます。ただし、レーザー治療は粘膜の表面を焼くだけですので、免疫療法のように病気の根源にアプローチする治療ではありません。そのため、施術後も再び症状が現れる可能性があります。花粉症の場合、花粉の飛散時期より前に施行しておくことが大切です。

治療法としては、粘膜の焼き方が異なる方法を炭酸ガスレーザー、アルゴンプラズマ凝固装置、高周波凝固装置の3種類を導入しています。患者さんの鼻のなかの状態に合わせて使い分けています。

皮下免疫療法

皮下免疫療法は、注射で行うアレルゲン免疫療法で、アレルギー症状を根本から改善させる可能性のある治療法です。まず採血して症状の原因となる抗原(アレルゲン)を特定します。皮下免疫療法の対象は治療用抗原エキスの手に入る花粉(スギ、アカマツ、ブタクサ、ほうれん草)、ダニ、ハウスダスト、カビ、ソバ粉、絹、綿があります。その抗原を1週間ごとに注射で投与します。始めは薄い濃度から始め、徐々に濃くしていき、維持量まで達したら、注射する間隔を月に1回くらいに延ばしていきます。当クリニックではこの治療を最低2年間継続して、体質改善を目指します。

なお、アレルギーの原因となる物質を投与しますので、体調などによってはアナフィラキシーや喘息発作や蕁麻疹などのアレルギー反応が強く出てしまうこともあります。治療期間が長期にわたるため、さまざまな事情で継続できない方もいらっしゃいます。ご希望がありましたら、お気軽にご相談ください。

舌下免疫療法

舌下免疫療法は、皮下免疫療法同じアレルゲン免疫療法です。スギ花粉とダニのアレルギーに対応しています。治療薬を舌の下に投与するもので、基本的にはご自宅で毎日、患者さんご自身で行っていただきます。皮下免疫療法と比べると、アナフィラキシーショックを引き起こすリスクが低いと言われています。

ただ、この治療は毎日行わなければなりません。その点は投与回数が少ない皮下免疫療法と比べると厄介に感じられる方もいるかと思います。治療の考え方としては、高血圧症や糖尿病などの方と同様に、習慣的にお薬を飲む感覚で捉えていただければと思います。

当クリニックでは、何年くらい継続できると何年くらい症状が抑えられる、といった実験データなども随時お見せしながら、患者さんが治療を継続するためのモチベーション向上にも努めています。また治療では、口がかゆくなったり、腫れたりすることがありますが、1ヶ月程度で改善します。そういった副作用についても、合わせて説明しています。